ドウマンガニ(ノコギリガザミ)

ノコギリガザミは甲幅20cm程の大型のカニです。
浜名湖では袋網やタキヤ漁で4月ごろから漁獲されます。
味は他のガザミに比べて濃厚な甘味があり大変美味しく、漁獲量が少ないため高級なカニとして知られています。

ドウマン(ノコギリガザミ)の特徴

ノコギリガザミは細かく分けてトゲノコギリガザミ、アミメノコギリガザミ、アカテノコギリガザミという種類が存在しますが、浜名湖ではすべてひっくるめてドウマンと呼ばれています。

大きさ

甲幅20cm程の大型のカニ。

性質

気性が荒く大変凶暴です。

生息地

房総半島以南の河口などに生息します。
浜名湖、高知県の浦戸港、沖縄県の3カ所で主に捕獲されます。

東京湾で見つかったドウマンガニ

ドウマンガニは浜名湖が日本最北の生息地と言われていますが、東京湾でも発見された例があります。
ただし発見されることは極めて珍しく、ドウマンガニが東京湾で発見された例は、過去30年で7件だそうです。見つかると新聞に掲載されるほど珍しい出来事ですので、東京湾でも「DASH海岸」でTOKIOが見つけたことが話題となりました。

17日の番組で、城島茂と山口達也が「幻のカニ」を生け捕りにした。「DASH海岸」で、ハサミを広げた大きさ55センチのカニを発見。東京湾でも過去30年間に7件発見されたのみで、高値で取引されるという

危険なドウマンガニ『毒はないが、ハサミが凶器』

ハサミの大きさと力

ドウマンガニを他のガザミと比較してみると、かなり大きく強大なハサミをもっているのがわかります。

【左:ドウマンガニ】【右:ガザミ】 比べてみるとハサミの大きさが良く分かる

挟む力も強大で、ドウマンガニの挟む力は約1トンと言われています。
1トンの力は具体的に言うと

  • 単3電池をつぶすことができる
  • クルミが割れる
  • 大人の指の骨は砕ける
  • 幼児の指なら切断されてしまう

程の恐ろしい力を持っています。

挟まれた場合は

ドウマンは捕まえる時に挟まれる例が多いです。
ドウマンガニに挟まれた場合、皮膚が裂け激しく出血する大怪我を負います。
人によっては怪我が原因の激しい嘔吐や下痢が生じ、だるさと関節痛も伴います。

ドウマンガニに挟まれ怪我をした場合はすぐに病院へ行き、血を止める処置と傷が化膿するのを防ぐため抗生物質を出してもらいましょう。

素人がドウマンガニを捕獲できる場所

ドウマンガニは「幻のカニ」と呼ばれ、生息数が非常に少なく、名産地の浜名湖でもなかなか見つからず、高値で取引されています。
故に自分で捕まえてやろうと思う方に管理人が地元の方に聞いた情報をお伝えします。

地元のおじさんの『ドウマンガニ』情報

地元のおじさんによると、月夜の晩に、浜名湖北部の海岸でコンクリの壁に張り付いていたドウマンガニを捕獲した人間を見たとのこと。
かなり胡散臭いですが、興味のある方は探してみてくださいね。

【ドウマンガニを発見したと噂される海岸】 コンクリ壁に張り付いていたらしい