アカクラゲ

アカクラゲは傘の直径15cm程度。
傘は薄いオレンジ色で、赤褐色の放射状の筋が16本付いています。
触手は長いもので2mを漉すこともあります。
触手に刺胞(しほう)を持ち、刺されるとひどく傷みます。
生息地は日本沿岸で浜名湖にも生息しています。

アカクラゲのココが危険!

アカクラゲに遭遇する危険があるのは、浜名湖で海水浴・磯遊び・潮干狩りをしている時です。アカクラゲに刺されると、火傷をした時のような非常に鋭い痛みがあるので要注意です。

クラゲの毒

クラゲの触手には刺胞細胞(しほうさいぼう)と呼ばれるトゲをもつ細胞があります。
刺激を受けると刺胞細胞の内圧が上がり、破裂して刺糸(しし)と呼ばれる毒入りの針を高速で打ち出します。

クラゲの毒はオーストラリアなどで盛んに研究されていますが、まだ特定されていません。クラゲの種類によって毒素の種類が異なり、多くのクラゲ毒が不安定なタンパク質からできていることが研究のネックになっているのではないかといわれています。

アカクラゲに刺されたら

アカクラゲに刺された時の症状

アカクラゲに刺されると、火傷をした時のような非常に鋭い痛みがあります。
刺された部分がミミズ腫れになることもあり、さらに水疱が生じることもあります。
重症化すると、稀に呼吸障害を引き起こす事があり注意が必要です。

アカクラゲに刺されなくても出る症状

アカクラゲは死後も毒性が残存するので海岸に打ち上げられたアカクラゲが乾燥し、刺糸が空気中に舞いあがると、それを吸った人はくしゃみが止まらなくなる症状が出る場合があります。「ハクションクラゲ」という別名を持っています。

アカクラゲの別名「サナダクラゲ」
アカクラゲには「サナダクラゲ」という別名もあります。
真田幸村が大坂の陣で、アカクラゲを戦いに用いたという故事にちなんでいるそうです。
真田幸村はアカクラゲを大量に捕獲して乾燥させ、粉にしたものを、風上から徳川方に向けて振りまいたところ、徳川の兵たちはくしゃみを連発。その隙を狙って攻め寄せ、勝利を得たそうです。

アカクラゲに刺された時の対処法

1.すぐに水から上がる

クラゲに刺された痛みでパニックを起こしたり、ショック症状を起こし溺れてしまう可能性がありますので、すぐに陸に上がりましょう。

2.海水で洗う

海水でよく洗い流します。(真水や酢水はNGです。)
アカクラゲに酢は効果がありません
むしろ酢をかけると刺胞が破裂して被害が広がる可能性があるので絶対にかけないようにしてください。

アカクラゲに『酢』はNG

アカクラゲに『酢』はNG

【注意】クラゲの種類によって対処法は異なる

無責任なサイトなどで、クラゲに刺されたらお酢をかけるとよいと解説されていますが、酢をかけるとよいとされているのはハブクラゲです。
クラゲは種類によって対処法が異なるため、アカクラゲやカツオノエボシに刺された場合に酢をかけたりすると、刺胞が破裂して被害が広がる可能性があります。

ハブクラゲ

ハブクラゲ注意の看板 ハブクラゲには『酢』をかけると良いとされる しかし、他のクラゲ(アカクラゲ・カツオノエボシ等)に酢はNG

3.触手を取り除く

クラゲの触手が刺さっていたらすぐに取り除きましょう。その際に素手で取り除くことは絶対に避けてください。指や手に刺さる危険があります。ゴム手袋やビニール袋を手に巻きつけるなどした上で、ピンセットや毛抜きで取り除いてください。

4.医療機関へ

安心のために病院を受診することをおすすめします。

まとめ

海でクラゲに刺された場合は、種類によって対処方法が異なります。
まちがった対処をしてしまうと被害が広がったり、取り返しのつかないことになりかねませんので、海水浴等に行く際には、事前に生息する危険な生物を確認しておくことをオススメします。