ダイナンウミヘビは非常に細長い体をしています。毒はありませんが、鋭い歯で咬みつかれ暴れられると大怪我をすることになる危ない魚です。
浜名湖では夜釣りでよく釣れ、釣り人の邪魔をします。
釣れるとハリスにグルグルと絡みつきます。暴れて大変危険なので、釣れてしまった場合はハリスを切って逃がすしかありません。
アナゴ・ハモ・ウナギなどの他の細長い魚は釣れた時に絡みつくことはなくダランとしています。釣れた時の状況で、ダイナンウミヘビと他の細長い魚(アナゴ・ハモ・ウナギ)を容易に見分けることができます。
目次
ダイナンウミヘビのココが危険!
ダイナンウミヘビに遭遇する危険があるのは、浜名湖で釣りをしている時です。
ダイナンウミヘビは鋭い歯をもち性質も凶暴なので、釣り針から外すときに暴れて咬みつこうとします。
鋭い歯で咬みつかれると、深い咬傷を負う危険があるので要注意です。
ダイナンウミヘビの特徴
全長1.4m。
のっぺりした灰褐色~茶褐色の体で鼻先が細長く伸びています。犬歯状の鋭い歯が並び咬まれると危険です。夜行性で昼は砂底に潜っています。
うろこがなく背びれ・胸びれがあります。
光彩がよく動き、明るい場所では目が細くなります。
ダイナンウミヘビはヘビではない
ダイナンウミヘビは、ヘビという名前がついていますが、ヘビではなく魚です。
ヘビのように見えますがエラがあるので魚だと分かります。
ウミヘビには2つのグループがある
○○ウミヘビという名前の生物には、ヘビ(爬虫類)の仲間のウミヘビと、魚(魚類)の仲間のウミヘビがいます。どちらも細長い外見をしていますが、生物としての特徴は大きく異なります。
魚類のウミヘビは毒がありません。毒をもっているのは爬虫類のウミヘビだけです。爬虫類のウミヘビはキングコブラと同じ仲間ですべての種類が猛毒の牙をもっています。
爬虫類のウミヘビ
爬虫類のウミヘビは『肺呼吸なので水面に顔を出し息つぎが必要』『すべての種類が猛毒をもっている』『うろこに覆われている』『頭部が小さい』『背びれも胸びれもない』といった特徴があります。
魚類のウミヘビ
業類のウミヘビは『えら呼吸』『毒はない』『うろこがない』『頭部が大きい』『背びれがある』『胸びれがある』などの特徴があります。
ダイナンウミヘビに咬まれたら
症状
鋭い歯による咬傷。咬んだまま暴れられると深い傷を負うことがあります。
応急処置
傷口をきれいな水でよく洗い、圧迫して止血処理をします。
二次感染を防ぐために消毒し抗生物質の軟膏を塗っておきましょう。
傷がひどい場合は医療機関で診察を受けましょう。
ダイナンウミヘビに咬まれる前に
咬まれる被害を少なくするための予防方法です。
被害の起こりやすい季節と時間
春から秋。
夕方から夜間。
予防
釣れてしまったときには、ハリから外す時に注意。
仕掛けごと切って海に返した方が無難です。