ヒョウモンダコは小型のタコで、唾液にフグ毒と同じ猛毒のテトロドトキシンを含むことで知られる危険なタコです。
このヒョウモンダコが2016年に浜名湖で発見され、ニュースになりました。
目次
ヒョウモンダコのココが危険!
ヒョウモンダコに遭遇する危険があるのは、浜名湖で海水浴・磯遊び・潮干狩りをしている時です。
ヒョウモンダコは可愛らしい外見をしていますので、つい触ってみたくなるかもしれませんが気性が荒く、フグ毒と同じ猛毒のテトロドトキシンもっています。
うっかり触って興奮させてしまうと咬みつかれて毒液を注入されます。
テトロドトキシンは猛毒ですので最悪の事態になる危険があるので要注意です。
浜名湖で『ヒョウモンダコ』が発見される
2016年12月の「浜名湖でヒョウモンダコ発見!」の報道の引用です。
浜名湖で猛毒のタコ相次いで見つかる
2016年12月16日
浜松市の浜名湖で猛毒を持つタコ「ヒョウモンダコ」が相次いで見つかり、県の水族館は見つけても触らないよう注意を呼びかけています。 浜松市にある県の水族館「ウォット」によりますと、先月16日、浜名湖でタコ漁をしていた地元の漁師から「たこつぼの中に妙なタコがいる」と報告があり、水族館が調べたところ、ヒョウモンダコと確認されたということです。引用:NHKニュース
ヒョウモンダコの特徴
ヒョウモンダコは全長10~12cm程度のかわいらしい小さなタコですが、見た目に反して気性が荒く猛毒をもつ危険なタコです。
興奮すると足の付け根の中央部にある鋭い嘴状の口で咬みつき、毒液を注入します。ヒョウモンダコの毒は強烈でフグと同じ猛毒テトロドトキシンです。ヒョウモンダコのひと咬みで出される毒は7人の人間を麻痺あるいは死亡させるのに十分な量だと言われています。
通常は地味な色をしていますが、刺激を受けるなどして興奮すると、からだの青い輪を青白くネオンのように輝かせ始めます。この青い輪は輪状斑(りんじょうはん)と呼ばれています。
大きさ
全長10~12cm程度の小型のタコ。
性質
気性は荒く、触ると興奮し咬みつく恐れがあります。
体色の特徴
通常は地味な色をしていますが、刺激を受けるなどして興奮すると、からだの青い輪を青白くネオンのように輝かせ始めます。この青い輪は輪状斑(りんじょうはん)と呼ばれています。
生活
カニやエビ、小魚などを食べ、サンゴ礁・潮だまりに住んでいます。
ヒョウモンダコの毒
ヒョウモンダコの毒はフグと同じ猛毒のテトロドトキシンです。解毒剤がなく、呼吸困難に繋がる麻痺を引き起こし、酸素不足から心停止に至る非常に危険な毒です。
ヒョウモンダコに咬まれた時の症状
咬まれても痛みはなく、血がにじむ程度ですが、数分後には手がチクチクして口のまわりに刺すような痛みを感じ始めます。そして5分以内にはほぼ全身が完全に麻痺します。呼吸困難となり30分後には嘔吐とけいれんが始まります。
もしもヒョウモンダコに咬まれてしまったら
1.すぐに救急車を呼ぶ!
もしもヒョウモンダコに咬まれてしまったら、迷わず救急車を呼びましょう。
2.傷口の洗浄と人工呼吸で呼吸の維持を!
救急車を待っている間にできる応急処置は「傷口を流水で洗う」と「人工呼吸」です。
ヒョウモンダコに咬まれると、全身まひが生じ、呼吸困難となります。
呼吸停止を起こしている場合は、救急車を待っている間にマウストゥーマウス法で空気を肺に送り込みましょう。自転車やゴムボート用の空気入れで酸素を送るとより効果的だといわれています。
救急車が着たら、急いで人工呼吸装置のある病院へ。
毒を少しでも出そうとして、口で吸い出そうとしたりするのは絶対にしてはいけません。ヒョウモンダコの毒(テトロドトキシン)は飲み込むと危険な毒なので決して口で吸いだしたりしないようにしましょう。
※症状が現れない場合も必ず医療機関へ
ヒョウモンダコに咬まれても必ず毒が注入されるわけではなく、全く症状が現れない場合もあるようです。ただし、症状が現れなくても必ず医療機関で6時間は様子を見る必要があります。
浜名湖で発見されたヒョウモンダコ その後
浜名湖内で2016年に捕獲されたヒョウモンダコは、2017年4月まで浜名湖体験学習施設ウォットで飼育展示されていました。
4月上旬にに寿命を全うしたため、標本処理をされ、現在は開放実験室で展示されているようです。
最後に
危険なヒョウモンダコですが、こちらから手を出さなければ、ヒョウモンダコが突然襲いかかってくるようなことはありませんので、むやみにやたらに怖がる必要はありません。
ヒョウモンダコの特徴を覚えておいて、もしも見つけたときは決して手を出さないようしましょう。またヒョウモンダコに限らず、見たことのない知らない生物にはさわらないようにしましょう。